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泗水  

廃線前の泗水駅
(熊本電鉄80周年記念史より)
投稿:SAVAGE様 ニューズタウンシスイに吸収されたときにあきらかにいつ廃止してもおかしくないように階段下に簡素な待合室がもうけられただけの情けない駅です。 いまだに待合室は廃止時そのままで残っていました。(99年3月時点)それ以前の駅舎が懐かしいです。 かつては駅前がそっくり広場になっていたので電鉄バスの簡易車庫になっていました。 山鹿行きバスや竹追方面、旭志方面へのローカルバスの基地になっていました。 これらのバスは高江が起点だったので高江駅まで回送して走っていました。 今では孔子公園横に一面だけバスの折り返し場所ができています。
 かつて、静岡鉄道の500番台電車が入る以前(1975年頃?)、ラッシュ時の菊池電車は 3両編成を組んでいました。 そのときに活躍したのが50番台の木造客車。 電車だった車両を改造したモデルのようで、パンタグラフを上げ下ろしするハンドルが車内にそっくり残っていました。 藤崎宮前から3両、もしくは2両でやって来た菊池行き電車は泗水駅で後部の客車を切り離して単行で菊池まで走っていました。 逆に、藤崎宮前行き電車が泗水駅で留置してある客車を連結して2両もしくは3両で藤崎宮前まで走っていました。
※藤崎宮前駅での転換はどうやっていたのか不明。
そういやホームの番線表示なんて泗水駅には無かったなあ。 番線表示は菊池駅と藤崎宮前駅と北熊本駅でしか見たことがなかった。
説明の都合上、勝手に駅舎側から1番〜4番線とさせていただきます。
 1970年代中期の熊本電鉄は泗水駅で毎時交換するダイヤでした。
毎時52分が藤崎宮前行き、54分が菊池行きでした。 もっとも実際は同時発車していましたが。
では、当時の客車回送シーンを再現しましょう。

原画 SAVAGE氏/作画 dodongo

 客車や貨車を引き連れてやって来た菊池行きの電車は4番線でとっとと客扱いした後、いったん菊池側本線まで進みます。
もちろん、客車側に乗っていた乗客には先頭の車両への移動を強制します。
ここから運転士は逆方向の運転台に移動してバックで1番線の貨物ホームへ客車を誘導します。
貨物ホームに収まった客車を切り離してまた運転士は菊池側の運転台へ移動してめでたく出発します。
藤崎宮前方面も3番線からほぼ同じ手順を踏みます。 泗水駅は4線ありましたが、貨車が滞留しているとき以外は2番線は使われていなかったと思います。
都会の電車とは違って発車時間ぎりぎりに来て駆け込み乗車する人などいないおおらかな時代の出来事ですね。

投稿:薬師小屋様

泗水駅予定地のム3:整地が終わった頃(1953年頃 薬師小屋様 撮影投稿)
投稿:shika様

廃止直前の泗水駅(1985/12月 shika様 撮影投稿)


泗水駅跡地に出来た「孔子公園」

投稿:SAVAGE様 ここには部分廃止後、電車が3両放置されていました。
ところが、静かに眠らせてはくれないものでいたずらの対象とされてしまい、投石で窓は割られる、落書きはされる、部品は盗まれるで、ひどい状態でした。 1両は完全廃車になり、残りの2両が売店コーナーになりました。 残ったのは201と102だった気がします。
なお、晩年に201と連結車として走っていた203は北熊本駅にありました。 違いは藤崎宮前側運転台がないのが203です。 201は以前は単行で走っていたため、両側に運転台があります。 201、203、221というのが東急からやって来た連接対応車でした。 なぜ番号がとびとびなのかが不明ですが....
101〜103が熊本電鉄の生え抜き車両でした。
301〜303は小田急からの転籍車。 たしか301は小田急本体に戻って相模大野駅車庫に眠っているという話しです。 ちなみに、以前は小田急の本厚木駅近くに住んでいたので小田急の車両展示会で見られるんじゃないかと期待していたのですが、ぜんぜん姿を見せてくれませんでした。 本当に車庫に眠っているのかどうかも怪しい物です。 小田急クラスの車庫となると、敷地も広いので電車で通過していてもなかなか全貌が見えません。 また、本厚木に住んでいた頃は電車通勤ではなかったため、ますます姿を見る機会はなかったです。
121、122は元・南武鉄道、現在はJR南武線の車両です。 小型車両で、扉が車両端の2扉しかありませんでした。 車体外側にリベットがむき出しになっているのが印象的でした。

孔子公園内で売店として活躍

思わず駆け込み乗車・・・
しかし発車する事は二度と無い。

軽食の厨房と化したモハ102
孔子公園南側より

元東急電鉄モハ201
孔子公園北側より

 
投稿:SAVAGE様 昭和40年代以前の地図を見ていると不思議な駅が見られます。
まだ泗水駅が無かった頃、泗水町竹下地区に「富(とみ)」という駅が存在するのです。
この駅についてはどの文献を見ても開業年度や廃止年度というのが書いてないのですが、泗水町の長老の人々に聞くと確かに存在していた模様なのです。
場所は、現在孔子公園になっている廃線跡が国道387号線のバイパスとぶつかる交差点あたり。
当然、何も痕跡は残っていません。

投稿:薬師小屋様

高江から富に向けて走行中の103(1953年頃 薬師小屋様 撮影投稿)


富の原  


廃止直前の富の原駅 菊池方面より藤崎宮前方面を望む
1986年2/9:細井敏幸/ぽて様 撮影投稿

投稿:薬師小屋様 駅名が黒木、菊池、富の原と3回も変わっています。最盛期は戦時中で、花房台地の軌道東側に陸軍菊池航空隊、西側に通信隊が出来て、軍関係者の乗降客が多かったのです。この駅の配線は覚えていませんが、軍需物資の積降の為に留置線があったので交換駅だったように思います。私は晩年の富の原駅を知らないのですが、コンクリートのホームのようなものがあったとすればその名残かもしれません。
 昭和17年頃と思いますが、陸軍航空隊でいまでいう航空ページェントみたいな催しが開かれ、近隣の村民や子供達が見守る中で練習機の赤とんぼが編隊飛行、アクロバット飛行などを披露したことがありました。私が菊之池国民学校の4年生くらいのときだったと思いますが、学校仲間と弁当持参で見学に行った覚えがあります。後戦争が激化するにつれこのような催しを開く余裕もなくなったと見えて、それ以後見に行った覚えはありません。
 私はその頃田圃の先に花房台地が望める菊池村に住んでいました。昭和20年熊本市内大空襲よりは少し前だったと思いますが、菊池航空隊が米軍艦載機の空襲を受け、グラマンアベンジャーが急降下爆撃を行う様子を家の防空壕の中で震えながら見ていました。航空隊の燃料倉庫でもやられたのか、後まで大きな黒煙が立ち昇っていたのを覚えています。

富の原付近の踏切に唯一残されたレール

一旦北西に直進、それから北東の山林(写真右奥)へ
回り込むように入って行く・・・やがて菊池平野を一望できる。
投稿:SAVAGE様 戦時中は花房飛行場があった花房大地に位置する駅。
いまやすっかり住宅地になってしまった富の原。 ここも鉄道が残っていればなあと悔やまれます。
ホームも待合室跡もすっかり撤去されて跡形もありません。 ここから広瀬駅手前までの山越え区間までの間がすっとばせる区間だった。
 東に阿蘇外輪山の鞍岳を見、西に金峰山を望むなかなかの車窓だったと思います。 現在、国道387号線で花房大地のはずれのパチンコ店のあるあたりに信号付きの十字路があって農免道路と交差しています。 この農免道路、鉄道廃止時点では国道387号線から西側はまったく工事されておらず完全な畑でした。 ただ、道路の整備計画だけはありましたので鉄道の方がそれに対応して早々に踏切が設置されていました。 畑のど真ん中にぽつんとある警報機付きの立派な踏切でした。 とうとう一度も使われることなく廃止になりました。
 1975年頃の富の原駅は待合室がありましたが、おもしろい作りになっていました。 大昔は駅員がいて改札扱いをしていた模様です。 でも、駅舎は駅事務室部分がそっくりなくなっていて待合室部分のみが使用されていました。 だから待合室側から見ると切符売場の跡がありました。 駅事務室跡はほどよい自転車置き場となっていました。 でも、この程度の広さで埋まるほどの自転車利用客しかいなかったというのも事実ですね。 1975年頃、富の原駅ホームのやや北側にあきらかに鉄道のホーム跡と思われる遺跡がありました。ずっと気になっていたのですがそのまま廃線になりすっかり整地されてしまいました。
いったいあれはなんだったのか今でも気になっています。
(花房台地の尽きる当たりに「花房駅」があったとのことです。)
投稿:shika様

富の原付近を行く102(1985/12月 shika様 撮影投稿)
元「富の原」〜元「広瀬」間:菊池市内が一望できた・・・
投稿:はらぴー様 富の原から広瀬に電車が降りていく時、菊池市内が一望できて、それは見事でした。
この区間が廃止になる時、鉄道ファンがこの付近にずらっと並んで写真撮影していたのを覚えています。
それと、廃止の日の菊池駅の様子を撮影したビデオが販売されていまして、私はそれを持っています。なかなかの感動モノです。

 

投稿:POTE/細井敏幸様 雪の鉄路を行く「青がえる」

5104:富の原〜広瀬間(1986/2/11撮影)

5104:富の原〜広瀬間(1986/2/11撮影)

 

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